にんにく
スタミナ料理や肉料理に欠かせないハーブとして知られるにんにく。その臭いの強さから敬遠されがちですが、にんにくにはとても優れた力が秘められています。生命力が強い野菜でもあるにんにくの知られざる力に迫っていきます!
にんにくとは
にんにくはユリ科に属する植物で、古くから強壮剤として用いられてきました。原産地は中央アジアといわれていますが、古代のエジプトや日本にも渡っていて広く料理に活用されてきました。ピラミッドの建設では、にんにくが工夫たちの食事に提供され活力を養ったと言われています。
にんにくの特徴とは
にんにくの特徴と言われてすぐに思いつくのが「強い臭い」です。にんにくを食べた後の口臭はかなり強くなるため、にんにくを嫌う人は大勢います。にんにくの臭いの元となっているのは有効成分である「アリシン」によるもので、スタミナが付くのと引き換えに口臭が強くなってしまうのです。しかし、にんにくは料理に使うと食欲をそそる香ばしい香りを出すので、肉の生臭さを消す目的でも使用されています。
にんにくの持つ栄養分
にんにくに含まれている成分の中で、疲労回復・強壮作用を持っているのはアリシンとスコルジニンです。スコルジニンには疲労の回復を助けるビタミンB1の力を強める働きがあります。アリシンにはビタミンB1の吸収を促進する働きがあります。また、にんにくには整腸作用のあるオリゴ糖や血液をサラサラにする硫化アリルなども含まれています。
にんにくの食べられる部位は
にんにくは人類が食べている歴史の長い食品の一つです。その為か、様々な部位が食材として使用されています。
にんにくの球根
私たちがよく食べているにんにくです。皮をむいて、鱗片と呼ばれるかけらを使います。包丁の背で潰してから刻み油で炒めてにんにくの風味と旨味を油に移したり、スープに入れたりして使います。また、すり下ろして生地に練りこんだりもします。
芽にんにく
にんにくの鱗片から発芽した芽が伸びて茎状になったものです。主に中華料理で使われます。にんにくの臭みが弱まっていて、にんにく嫌いの人にもお勧めできます。
葉にんにく
にんにくとネギは同じユリ科に属しています。芽ニンニクをさらに成長させるとネギのような姿に成長します。それが葉にんにくです。葉にんにくはネギにも負けない風味と栄養分を持っています。
他のにんにく
山菜の中に、「行者にんにく」と呼ばれるものがあります。にんにくと同じユリ科の植物ですが、食用に適するまで成長するのに5年ほど掛かるといわれています。その強壮作用はにんにくに負けず劣らずで、「山で修行する行者が精を付けるために食べる」と言う意味でこの名が付きました。行者にんにくは栽培もされていますが、出荷できるようになるまで時間が掛かることと、摂りにくさから「幻の山菜」とも言われています。
にんにくの栽培法
にんにくは家庭でも割合簡単に栽培できる植物でもあります。水耕栽培やプランター栽培で簡単に芽にんにくやにんにくを収穫できます。
芽にんにくの育て方
にんにくの芽は、にんにくを放置しているだけでも勝手に伸びてきますが芽にんにくとして収穫するには水を欠かせないようにする必要があります。ビンや容器に水を入れて根の部分に水が行き渡るようにするとそれだけで芽が伸びてきます。にんにくは球根なので、栄養分が充分に蓄えられているのです。芽が10cm以上に育ったら、ハサミで切って収穫しましょう。
プランターでにんにくを育てる
少々本格的にプランターでにんにくを栽培してみましょう。プランターで育てたにんにくは芽にんにく・葉にんにく・にんにくの球根と、にんにくの味を楽しむことができるのです。基本的ににんにくは秋に植えて春に収穫します。
にんにくをプランターで育てるには
プランターでにんにくを栽培する場合、にんにくの燐片を選別する必要があります。傷が付いているものや凹んで色が変わっているものは取り除きます。土を入れたプランターににんにくの燐片を植えていきますが、間隔をあけて根の部分が下になるように注意しましょう。
にんにくの栽培
にんにくは発芽すると二つの芽が生えてくるので、早い段階で小さい芽を摘んでおきましょう。水は一週間おき程度で構いません。肥料は芽が出た頃と、葉が大きくなってきた頃に与えます。収穫時期の前にネギ坊主のような花が咲きますが、早めにカットしてしまわないと球根に栄養が行き届きません。収穫時期の目安は「葉が黄色くなってきている」ことです。収穫は株ごと球根を引き抜いて、茎の部分を縛って吊るします。
にんにくの料理法
にんにくは、香草の一種として幅広く使われています。にんにくはさまざまな料理や、調味料に活かされています。その一部をご紹介します。
にんにくのしょうゆ漬け
日本でポピュラーなにんにく料理の一つです。しょうゆに漬け込まれたにんにくはご飯に良く合うおかずになりますし、漬け込んでいたしょうゆにはにんにくの風味が移って肉料理にも良く合う調味料になります。
『にんにくのしょうゆ漬け』の材料
にんにく…皮をむいていない物を3個以上、しょうゆ…適量、密封できる容器
『にんにくのしょうゆ漬け』の作り方
皮をむいて根を切り落としたにんにくを湯通しします。湯から引き揚げて水分をふき取った後、にんにくを容器に入れてしょうゆを注ぎ蓋をして数週間ほど漬け込めば出来上がりです。
にんにくスープ
スタミナ増進に一役買う美味しい中華風スープです
『にんにくスープ』の材料
にんにく…二片から三片、牛脂…一個, わかめ…一つまみ、スープ…適量(水でも可)、塩こしょう…少々
『にんにくスープ』の作り方
まず、鍋に牛脂を入れて溶かした後刻んだにんにくを炒めます。にんにくがキツネ色になった頃合を見て、鍋にスープを注ぎます。スープが煮えたらわかめを入れて味を調えて出来上がりです。
スパゲティ・アッラ・ブッタネスカ
「ジョジョの奇妙な冒険」第四部『ダイヤモンドは砕けない』にも登場したスパゲティです。ここではイタリアの呼び方を採用しています。仕事の合間に作って食べる手軽な料理と言われていますが、使われる材料は本格的なイタリア料理のものが多く、さすがはイタリアと感心させられます。
『スパゲティ・アッラ・ブッタネスカ』の材料
スパゲティ…一人当たり100g前後、にんにく…一人当たり一片、アンチョビ…一人当たり1枚分、ケッパー…、トマト…一人当たり3個程度(ミニトマト・ホールトマトでも可)、黒オリーブ…一人当たり2個、赤唐辛子…一人当たり一本程度、オリーブオイル…大さじ2杯、パセリ…少々、塩・こしょう…少々、お好みに合わせてパルメザンチーズ
『スパゲティ・アッラ・ブッタネスカ』の作り方
スパゲティは芯の残る程度に茹で上げます。フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、刻んだ赤唐辛子とスライスしたにんにくを入れて炒めます。このときにんにくは焦げ目が付かないように慎重に炒めましょう。ミンチ状にしたアンチョビと皮をむいたトマトを入れて炒めます。トマトから水分が出てきたら黒オリーブとケッパーを入れてさらに火を通していきます。煮込みすぎないように火を通したら塩こしょうで味を調えます。茹で上げたスパゲティをフライパンに入れてソースと絡め、皿に盛り付けてパセリとチーズを振りかけて出来上がりです。
にんにくは天候不順の年でも手に入れやすい野菜の一つです。もやしやニラと一緒に野菜炒めにしても美味しいものです。臭いの強さに敬遠されがちなにんにくですが、健康をもたらす食材として注目されています。
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